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「遠回りも無駄じゃない」 挫折を経験した建築プロデューサーが見つけた成長の形

職人や協力業者と連携しながら、工程・品質・安全を管理し、一棟の家を完成まで導く建築プロデューサー。
家づくりの最前線で活躍しているのが、2023年に中途入社した加藤 康平(かとう こうへい)だ。

加藤は、新卒で他社の住宅営業としてキャリアをスタートしたものの、営業として思うような成果を残せず、一度は建築業界を離れた経験を持つ。
それでも建築への想いを捨てきれず、ナカジツで施工管理として再挑戦。
入社3年目には年間MVPを獲得した。
順風満帆とは言えないキャリアの中で、どのように自分の強みを見つけ、成長してきたのか。

建築プロデューサーとして家づくりと向き合う加藤に話を聞いた。

 

この記事の見どころ
•営業での挫折を経験。それでも建築業界へ戻ることを選んだ理由
•「分からない」を放置しない。施工管理として成長できた原点
•年間MVP獲得。その先に見据える組織づくりと人財育成への想い

 

人物紹介(この記事に登場する人)

加藤 康平(かとう こうへい):建築プロデューサー
2023年1月 中途入社。
入社3年目に年間47棟を担当し、2025年度年間MVPを獲得。
現在は建築プロデューサーとして家づくりの最前線に立ちながら、
後輩育成やチームづくりにも携わっている。

 

「営業では結果が出なかった」それでも建築業界を諦められなかった

――入社前の経歴を教えてください。

高校も大学も建築系でした。
新卒では住宅営業として働いていたんですが、1年半ほどで退職しています。
その後は実家の福祉事業を手伝い、そこからナカジツへ入社しました。

――もともとは施工管理ではなく営業だったんですね。

そうなんです。
今だから言えますけど、当時はちょっと調子に乗っていました(笑)。
営業ならいけるでしょ、稼いでやるぞ、みたいな。

でも結果は全然でしたね。
同期も20人くらいいたんですが、その中でも一番成績が悪かったと思います。

――かなり苦しい時期だったのでは?

本当に会社へ行きたくなかったですね。
新卒って「まずは3年頑張れ」とよく言われますけど、その頃はとにかく辞めたいっていう気持ちしかありませんでした。
今振り返ると、自分の力不足だった部分ももちろんあります。
でも当時は、とにかくその環境から離れたいという気持ちが大きかったです。

――退職後は、一度建築業界を離れています。

はい。
実家の福祉事業を手伝っていたんですが、その期間に改めて考える時間があったんです。
福祉業界は福祉業界で学ぶことも多かったんですが、そこで気付いたこともあって。

やっぱり自分は建築が好きなんだなと思いました。

営業ではうまくいかなかったし、この業界でやっていけるのかなという不安もありました。
でも、その経験をそのまま終わらせたくなかったんです。
一度失敗したまま離れた世界に、もう一回挑戦したいなと思いました。

――そもそも建築を目指したきっかけは何だったのでしょうか。

振り返ると、小さい頃からものづくりが好きだったんですよね。
絵を描いたり、粘土で遊んだり。
ウルトラマンも好きで、自分で作って遊んでいました(笑)。

高校受験の時に工業高校へ進んだのも、友達が行くという理由はあったんですが、その中で建築学科を選んだのは自然な流れでした。
もともとそういうものづくりが好きだったので。

――そこから大学も建築系へ進んだんですね。

そうですね。
今思うと、ずっと建築の道を歩いていたんだなと思います。

――ナカジツを選んだ理由を教えてください。

実は新卒の時にもナカジツを受けているんです。
その時はご縁がなかったんですが、もともと気になっていた会社ではありました。
若くても成果を出せば評価されるところとか、会社の雰囲気とか。
そういう部分にはずっと魅力を感じていましたね。
ちょうど友人からリファラルの話もあったので、「行けるなら行きたい」と迷わず決めました。

 

「分からない」を放置しない。未経験から施工管理として成長できた理由

――施工管理として入社した当初はいかがでしたか?

正直、不安の方が大きかったです。
大学で建築は学んでいましたけど、現場で必要な知識は全然別物でした。
職人さんが何を言っているのか分からないし、先輩の話も分からない。
本当にゼロからのスタートでしたね。

――どのように知識を身につけていったのでしょうか。

とにかく聞くことですね。
ただ、言われたことをそのまま先輩へ聞くんじゃなくて、自分の中で一回整理するようにしていました。
職人さんは何に困っているのか。
何を確認したいのか。
それをまず自分なりに理解してから質問する。
それを毎日繰り返していました。

――それは昔から意識していたことなのでしょうか?

どうなんでしょうね……。
でも振り返ると営業時代からあった気がします。
自分が理解していないことって、お客様にも説明できないじゃないですか。
だからまずは自分が理解する。
そこは営業時代の経験が生きているかもしれません。

――施工管理に向いていると感じたのはいつ頃ですか?

2年目くらいですね。
一人で判断する場面が増えてきた頃です。
施工管理って、一つの物件の中にいろんなタスクがあるんですけど、それを一つひとつ確実に進めていけばちゃんと終わる仕事なんですよ。

――ご自身の性格とも合っていた?

そう思います。
旅行とかも結構予定を組みたいタイプなんですよ(笑)。
何時にここへ行って、その後何をするかまで決めておきたい。
逆に何も決まっていないと少し落ち着かないんです。
施工管理も段取りがすごく大事な仕事なので、性に合っていたんだと思いますね。

 

品質を守るためなら、職人とも本気で向き合う

――職人さんとの関係性としてはどうでしょうか?

施工管理の中でも、職人さんと強く意見を言い合うタイプかもしれません。

舐められちゃいけないと思ってるんです。
もちろん偉そうにしたいわけじゃないです。
でも施工管理が舐められると仕事が雑になる可能性がある。
そうなると品質にも影響が出る。
最終的にはお客様に迷惑がかかるんですよね。

もちろん相手によって接し方は変えます。
強く言った方が伝わる人もいれば、丁寧に話した方がいい人もいる。
一人ひとり違うので。
でも共通しているのは、お客様に良い家を届けたいっていうことですね。
だから必要なことはちゃんと言うようにしています。

――そうした品質に対する姿勢が評価され、2025年度は年間MVPを受賞しました。

そうなんですよね。
でも本当に取れるとは思ってなかったです(笑)。
結果を聞いた時もびっくりしました。

――受賞の要因についてはどう考えていますか?

会社全体のサポートは大きかったと思っています。
業務改善も進んでいましたし、仲間の協力も大きかった。
一人で達成したものではないですね。
ただ、その中でも一番大事だったのは段取りだったと思います。

――『段取り』ですか?

はい。
特に『CREATE(クリエイト)*』の案件を多く担当したんですが、施主検査や補修対応が重なると本当に大変なんです。
年末には複数の引き渡しが重なった時期もありました。
正直、「なんだこれ」って思うこともたくさんありました(笑)。
もちろんお客様が悪いわけじゃないんですよ。
でも複数の案件が重なって、指摘事項の対応や職人さんの手配を同時に進めていると、頭の中が本当に大変で。

でも結局やるしかないんですよね。
担当物件数を減らしてくださいって言うよりも、どうやったらやり切れるかを考えた方が自分にとってプラスになる。
そう思っていたので、ひたすら段取りを組んでいました。

部材の納期はどうか。
どの業者を先に入れるか。
最終確認はいつするか。
万が一のバッファは取れているか。
そういうことを一棟ずつ全部組み立てていくんです。
結局、最後は段取りなんですよね。

*CREATE(クリエイト):複数の間取りや設備などからお客様が好みのものを選ぶ規格住宅プラン。

――施工管理としてのやりがいはどこにありますか?

難しい現場を大きなトラブルなく終えられた時ですね。
派手な仕事じゃないんですよ。
でも記録には残らなくても、「全部予定通り終わったな」っていう現場があるんです。
そういう時はやれてるなって思います。

 

 

答えを教えるのではなく、自分で考える力を育てたい

――現在は後輩指導にも関わっています。

そうですね。
特に後輩を見る時は、自分で考えてもらうことを大事にしています。

一から十まで全部教えるというよりは、本人が考えたことに対して必要な修正を加えるイメージです。
特に経験者の後輩なんかは、自分で考えたいタイプでもあるので。
大きく道を外れそうな時だけ軌道修正する。
そんな関わり方をしています。

――その考え方には理由があるのでしょうか。

やっぱり最終的には自分で考えられる人になってほしいんです。
施工管理って想定外のことも多いので。
誰かに答えを聞かないと動けない状態だと苦しくなってしまう。
だから自分で考える力を身につけてほしいですね。

――ご自身は入社当時、どんなタイプでしたか?

僕は結構どんどん聞くタイプでしたね。
分からないことを抱え込むより、聞いた方が早いと思っていたので。
だから後輩にも、一人で抱え込みすぎないでほしいという気持ちはあります。
自分で考えることと、頼ることは両立できると思うんですよね。

 

現場を見るだけじゃない。今はチーム全体を見る立場へ

――最近はご自身の仕事以外にも意識していることがあるそうですね。

今は自分の担当現場だけじゃなくて、チーム全体を見ることを意識しています。
新卒メンバーの予定を見たり、行動を見たり。
「この時間まで報告が上がってないけど大丈夫かな」とか。
そういうところは気にするようになりました。

――少しずつ視点が変わってきている?

そうかもしれません。
以前は自分の現場だけで精一杯だったんですけど。
今はチーム全体がうまく回ることも大事だと思うようになりました。
後輩が困っていたらフォローしたいですし、僕が経験した失敗は共有したいなと思っています。

――では最後に、今後の目標を教えてください。

まずは課長になることですね。
今は資格の勉強もしていますし、そこは明確な目標です。

現場で仕事をしていると、「ここ改善できるな」って思うことが結構あるんですよ。
忘れないようにメモも取っています。

――メモしているんですか?

今15個くらいありますね(笑)。
配送の仕組みだったり、情報共有だったり。
ほんの少し改善するだけで、もっと働きやすくなると思うんです。
プレイヤーのうちだからこそ見える課題もあると思うので。
課長になったら、それを形にしていきたいです。

――将来的にはどんなチームを目指したいですか?

量も質も落とさずに仕事ができる施工管理を増やしたいですね。
会社にとっても頼れる存在になると思いますし。
自分が経験してきたことを次の世代へ伝えていけたら嬉しいです。

 

挑戦する人の背中を押してくれる環境がある

営業で挫折した経験。一度建築業界を離れた経験。
加藤のキャリアは、決して順調なものではなかった。
それでも再び建築の世界へ挑戦し、施工管理として年間MVPを獲得するまで成長できた背景には、自ら学び続けた姿勢はもちろん、支えてくれる仲間や上司の存在があった。

失敗を経験した人も、遠回りをした人も、それぞれの強みを見つけながら成長していける環境がナカジツにはある。
そして加藤自身も今、かつて先輩たちから受け取った学びを、後輩たちへつなごうとしている。
営業で結果が出なかった経験も、施工管理としてゼロから学んだ経験も、今の加藤の仕事や考え方につながっている。
だからこそ、自分が遠回りしながら学んできたことを、次は後輩たちの成長に生かしたいと考えているのだろう。

遠回りに見えた経験も、振り返れば今につながっている。
加藤の歩みは、そんなことを感じさせてくれた。

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