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人を育てるのではなく、人と向き合う。 最優秀店舗賞につながったチームづくり

ナカジツのコンサルティング営業は、お客様にとって最適な住まい探しをサポートする仕事だ。
お客様の希望や悩みに向き合いながら提案を行う一方で、キャリアを重ねると、人を育て、組織をつくるという役割も求められるようになる。

2025年度、最優秀店舗賞を獲得した店舗を率いた水野 雅也(みずの まさや)もその一人。

若手時代には思うように成果が出ず、自分より年下のメンバーが先に結果を出す悔しさも経験した。
それでも挑戦を続け、新規出店、支店長、エリアマネージャーへとキャリアを重ねてきた。
その歩みを振り返ると、一貫しているのは「成長するために、あえて厳しい環境を選ぶ」という考え方だった。
今回は、最優秀店舗賞につながったチームづくりの考え方や人材育成への想い、そしてマネジメントの原点について話を聞いた。

 

この記事の見どころ
•若手時代の苦しい経験が、現在のマネジメントスタイルの土台に。
•「方法論より本質」を重視、一人ひとりが成長できるチームづくりを追求している。
•最優秀店舗賞の先に見据える、人や組織に価値を残すこと。

人物紹介(この記事に登場する人)

水野 雅也(みずの まさや):エリアマネージャー(コンサルティング営業)
中途入社12年目。前職は教材出版会社でルート営業を経験。
成果主義の環境を求めて、コンサルティング営業としてキャリアをスタート。
その後、支店長として関東エリアの新規出店立ち上げを経験。
現在はエリアマネージャーとして複数店舗のマネジメントを担う。

 

「このままでは成長できない」 成果主義の環境を求めてナカジツへ

――ナカジツへ入社した経緯を教えてください。

新卒で入社したのは教材出版会社でした。
仕事自体に不満があったわけではありません。
ですが働いている中で、「もしこの会社がなくなったら、自分は市場で通用するのかな」と考えるようになりました。

当時の会社は年功序列の色も強くて、将来の姿もある程度見えていました。
その時に、「このままじゃいけないな」と思ったんです。

転職活動では不動産業界に絞っていたわけではありません。
成果主義で、頑張った分だけ評価される営業職を探していました。
その中で出会ったのがナカジツです。
給与や評価制度もそうですし、若いうちからチャンスがある環境にも魅力を感じました。

最終的には理屈というより直感でしたね。
「ここなら成長できそうだな」
そう思ったことが一番大きかったです。

――入社後はいかがでしたか?

入社後は、めいとう店(愛知県)に配属されたのですが……。
正直、思っていたのと全然違いました(笑)。

もっと早く成果が出ると思っていましたし、採用時にイメージしていたよりずっと大変でした。
自分より年下のメンバーが契約を取っていたり、結果が出なかったり。
年齢は上なのに成果は下。

やっぱり悔しかったですよね。
当時は営業としても精神的にしんどかったですし、「続けていけるかな」と思ったこともありました。

――それでも続けられた理由は何だったのでしょうか。

学生時代の経験が大きかったと思います。
テニスとバスケットボールをやっていたんですが、どちらも結構泥臭い環境だったんです。
走り込みもするし、筋トレもする。

結局、結果が出る前には苦しい時間があるんですよね。
だから仕事でも同じだと思っていました。
若いうちなら苦労も正当化できるじゃないですか(笑)。
30代、40代になってから同じ苦労をするより、20代のうちに経験しておいた方が絶対いい。
毎日そのように考えていました。

結果として3〜4年目頃から成果が出始めて、社内表彰などにもつながっていきました。
あの経験があったからこそ、「継続したことはちゃんと返ってくる」という感覚を持てたんだと思います。

 

成長のために環境を変え続ける。関東で挑んだ新規出店

――めいとう店で営業スキルを身につけたのち、水野さんは関東エリアへ異動されています。
  この異動はご自身で希望されたそうですね。

そうですね。
この時には営業としてある程度結果も出るようになって、自分なりの型もできてきました。

でも、自分の場合は楽になってくると逆に焦るんですよ。
「このままでいいのかな」って。

実は昔、鳥居会長が「定期的にストレスを感じていないと逆に焦る」というようなことを話した記事を見たことがあるんです。
その時、「あ、それ分かるな」と思って。
環境を変えるのって一番成長できると思っていたので、関東エリアへ新規出店の話が出た時に「せっかくなら行きたい」と手を挙げました。

「大変だったか?」と聞かれると……。
正直、すごく大変でした(笑)。
でもそれ以上に、新しいことをやれている満足感の方が大きかったですね。

――その後水野さんは、もう一度関東エリアで新店立ち上げに携わられていますね。

店舗として結果も出せましたし、表彰もいただきました。
でも、少し引っかかるものがあったんですよね。
当時はエリアマネージャーも近くにいてサポートしてくれていました。
だからこそ、「本当に自分の力だったのかな」という感覚もあったんです。

もちろん結果は嬉しかったです。
でも、自分の中ではまだ証明できていないものがありました。
だからもう一度、新規出店で挑戦したかったんです。
学んだことには再現性があるのか、それを自分自身で確かめたかった。
結果として、その経験が後の最優秀店舗賞につながったのだと思います。

 

再現性のあるチームづくりを目指して

――支店長時代に大切にしていた考え方を教えてください。

「結局、本質は何なんだろう?」って考えることですね。

昔から、自分が疑問に思ったことをずっと考えてしまうタイプなんです。
モヤモヤしたことがあると、そのままにしておけなくて。
「なんでこうなるんだろう」「結局、本当に大事なことは何なんだろう」みたいなことを考えてしまう。
もともと読書が好きで、自分の考えを言葉にして整理するのも好きでした。
だから仕事でも、「なぜ成果が出るのか」「なぜ組織が強くなるのか」を考える癖がついているんだと思います。

あと、自分って決して特別な人間じゃないと思っているんですよ。
5段階評価で言ったら3.5とか4くらい。
突出した才能があるわけじゃないし、逆に劣っているとも思わない。
だからこそ、考える回数を増やしたり、継続したりすれば結果は出ると思っているんです。

マネジメントにおいても同じです。
「自分ができるから相手もできるでしょ」ではなくて、「どうしたらできるようになるかな」を考えるようにしています。

――ご自身のマネジメントスタイルを言葉で表現するなら?

「昭和・平成・令和のミックス」かもしれません。

入社した頃は今よりずっと厳しい環境でした。
夜遅くまで働くのが当たり前みたいな時代も経験しています。
その価値観も知っている。

一方で、今の若い世代の感覚も理解できます。
だから厳しさだけではない。
でも優しさだけでもない。
両方の良さを残したいなと思っています。

――部下の育成についてはいかがでしょうか。

私はあまり方法論が好きではありません。

例えばトップ営業の話し方を真似したからと言って、同じ成果が出るわけではないと思うんです。
野球選手のフォームを真似しても同じ球は投げられないじゃないですか。
だからまずは礼儀や身だしなみ、報連相といった基礎を大切にしています。
その上で、自分なりのスタイルを見つけていけばいい。
そう考えています。

――部下によく伝えている言葉はありますか。

「迷ったらストレスがかかる方を選ぼう」ですね。

仕事って、誰も見ていない小さな判断の積み重ねだと思うんです。
お客様に聞きづらいことを聞く。
言いづらいことを伝える。
やった方がいいけど、逃げることもできる。
そういう場面ってたくさんあります。

でも結局、その選択の積み重ねが成長につながると思っています。
人生も仕事も同じじゃないですかね。

ですが、ただ「頑張れ」と言うだけではなくて、その人自身も整理できていない悩みを言葉にしてあげることは意識しています。
若手と話していると、「なんとなくモヤモヤしているんです」という状態の子って結構いるんですよ。
でも社会人経験が少ないと、自分でも何に悩んでいるのか分からないことってあるんですよね。
だから、「多分こういうことじゃない?」と一緒に整理することがあります。
それで少し前を向けるのであれば、その方がいいと思うんです。

 

組織全体で成果を生み出す。最優秀店舗賞につながったチーム運営

――最優秀店舗賞につながった要因は何だったと思いますか?

一番は、自分が現場に出ないことに挑戦したことだと思います。
普通は逆だと思うじゃないですか(笑)。
支店長なら現場に出た方が良さそうに見える。
でも、自分は組織づくりや意思決定に集中した方が成果につながると思ったんです。
だからそこに振り切りました。
現場で成果を出すのではなく、組織全体で成果を出す。
その考え方を徹底した結果だったと思います。

――具体的には、どのようなことに時間を使っていたのでしょうか。

メンバーと話す時間ですね。
例えば、若手と話していると、
「なんとなく不安なんです」
とか、
「うまくいかないんです」
という相談があるんですけど、実は本人も何に悩んでいるのか整理できていないことが多いんです。
だから、
「多分こういうことじゃない?」
と一緒に整理することを意識していました。
答えを教えるというより、考えを言語化する手伝いですね。

これも前にお話しした「方法論より本質」という考え方につながるんですけど、僕はあまりテクニックを教えるタイプではないんですよ。
「なぜ頑張るのか」
「どんな選択を積み重ねるべきなのか」
みたいな、本質的な話をすることが多かったです。
迷った時にどちらを選ぶか。
楽な方に逃げるのか、それとも少しストレスがかかる方を選ぶのか。
そういう小さな判断の積み重ねが成長につながると思っているので。

そうした話を続けていく中で、少しずつ店舗の雰囲気も変わっていったと思います。
誰かが頑張るというより、店舗全体で目標に向かう空気ができていった。
結果として、活躍するメンバーも増えましたし、最優秀店舗賞という結果にもつながったのだと思います。

――水野さんのもとで働いていたメンバーの多くが、その後MVPを獲得したり、エースとして活躍したりしていますよね。

正直、自分が育てたとは思っていません。
成果を出したのは本人ですし、タイミングも環境もあります。
でも、「これは大事だな」と思うことは伝えてきました。
方法論じゃなくて、もっと根本の部分です。

なぜ頑張るのか。どんな選択を積み重ねるべきなのか。
そういう話ですね。
だから活躍している姿を見ると、本当に本人がすごいと思います。
その上で、自分が伝えたことが少しでもどこかに残っていたら、それは嬉しいですね。

 

「形に残る価値をつくりたい」エリアマネージャーとして見据える未来

――水野さんから見たナカジツはどんな会社ですか?

一言で言うと部活ですね。
競争がある、結果も見える、評価もされる。

でも、それだけじゃないんです。
仲間もいるし、チームもある。
社員旅行やイベントもありますし、会社として「一緒に頑張ろう」という空気があります。
自分自身、学生時代はスポーツをやっていて、そういう環境が好きだったんですよね。
だから今も、その延長線上にいる感覚があります。

社会人になっても本気で何かを目指せる。
それはすごく幸せなことだと思っています。

――最後に、これからの目標を教えてください。

短期的には、自分が担当するエリアを会社で一番成果の出るエリアにすることです。
それはシンプルにやりたいですね。

ただ、長期的にはもっと別のことも考えています。

どうせ人間はいつかいなくなるじゃないですか。
だから最近は、「自分は何を残せるかな」と考えるんです。
それは、仕組みかもしれない、事業かもしれない、人かもしれない。

昔一緒に働いていたメンバーが活躍しているのを見ると、やっぱり嬉しい。
もちろん、その人たちが頑張った結果なんですけど。
でも、もし自分が伝えたことが少しでも残っていたら、それは素直に嬉しいです。
そうやって、人や組織の中に何かを残せる仕事をしていきたいと思っています。

 

人を育てるのではなく、人と向き合う。

「自分が育てたとは思っていません。」
インタビューの中で、水野は何度もそう語った。
しかし、一緒に働いてきたメンバーの多くが水野を慕い、MVPや表彰を獲得し、各店舗で活躍しているのも事実だ。

方法論ではなく本質を伝えること。
迷ったら、あえて厳しい方を選ぶこと。
そして、一人ひとりの悩みや迷いに向き合うこと。
そうした積み重ねが、人を育て、組織を強くしてきた。
今回のインタビューは、活躍する人材を支えるナカジツのマネジメントの本質に触れる時間だった。

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